まるでデートごっこのような探索を繰り返しながらマーケットの中を歩き回り、気が付けばかなりの時間が経っていた。
２０・片思い
一度は壊れてしまった絆。
けれど取り戻せた大切な人達。
今は素直にそれが嬉しいと思えた。
真実を手に入れ、その結果に導き出された答えを…彼らと共に受け入れる事が出来たのだから。
昔の仲間。
もう、そう呼ぶには相応しくないのかもしれないけれど。
その日は朝から少し風が強かった。
待ち合わせ場所に指定された辺りを見回しながら、パインは乱れる髪を何度も抑えた。
約束の時刻にはまだ少しあったので、来ていないのだろうかと考えを廻らせた時、聞き慣れた声が耳に飛び込んできた。
「パイン先生！こっち、こっち！」
自分を先生付きで呼ぶ男は一人しかいない。
だが振り向いたそこにいたのは見慣れない恰好の男。
待ち合わせの相手本人である事は間違いないのだが、思わず目を瞠ってしまった。
その男は屈託の無い笑みを零してこちらに手を振っている。
パインは一瞬帰ろうかとも思ってしまったが、一応は依頼された仕事だし、既にセルシウスは飛び立った後。
迎えに来るのは夕方の予定だった。
「悪いな。妙な仕事頼んで」
「別に構わない。それより、その恰好何なんだ？」
「お忍びスタイルってヤツだけど、気に入らねえ？」
気に入らないと言うより、違和感。
それもそのはずで、この男のトレードマークであるアイパッチがない。
右目に走る傷痕を誤魔化し程度に隠すように小さなサングラスをかけている。
鮮やかな色のシャツを着ているせいかガラが悪く見えるのは気のせいか。
パインは余計な感想は控えて、小さく肩を竦めた。
「まあ、一目ではマキナ派のリーダーと気が付かないだろうな」
「だろ？」
変装の出来栄えを誉めて貰ったのと思ったのか、ギップルは嬉しそうに笑った。
「でっ？マーケットの方は？」
「日頃の行いが良いモンで、滞りなく開催中」
ビサイド付近で発生した巨大な熱帯低気圧が近づいていた為、月に二度開かれているフリーマーケットの開催は正直危ういと思っていた。
セルシウスを降りる前に気象データを確認したが、ルカ辺りへとやってくるのは今夜になりそうだった。
だが、マーケットが開催されているとは言え、買い物に来た訳ではない。
ギップルも言っていたように依頼された仕事なのだ。
「じゃあ、行くか」
「折角なんだし買い物したかったら付き合うぜ？」
マキナ派を総統括する男はいつものようにお気楽な様子だった。
青年同盟と新エボン党との諍いが鎮静化した後、再びスピラは動き出した。
ヌージは同盟を解散し政治的な表舞台に顔を出すつもりはなかったらしいが、バラライに丸め込まれて今のところ組織は健在。
主にスピラ南部の復興事業を始めた。
相互の協力体制を踏まえてはいるが、北部はベベルに拠点を構える新エボン党が主に担っている。
各地の種族や組織との連携も取れるようになり、スピラと言う船は表面上…穏やかな海を進んでいるように思える。
マキナ派と言えば、相変わらず独自のスタンスで各地で技術協力をし、ビーカネル砂漠の発掘で出たパーツで新しいマキナの開発に勤しんでいる。
最近は昔馴染みからの無理難題が増えて彼らも忙しくなってきているらしい。
「面倒臭せえ問題は早々に片付けておきたくてな」
ギップルは広場いっぱいに並んだ露天を眺めながら、溜息を付いた。
「ヌージに頼めば取り締まって貰えただろうに。何もあんたが動かなくても」
「盟主殿も忙しそうでさ。バラライなんかはお陰で退屈しないで済むだろうって」
その一言に、ヌージはさぞ苦虫を噛み潰したような顔をした事だろう。
二人の攻防戦を想像出来たパインは思わす肩を震わせた。
「納得。でもなんで私なんだ？リュックでも良かったんじゃないのか？」
隣りを歩くギップルの顔を見上げると、一瞬言葉を詰まらせたように沈黙した彼は大仰に溜息を付いた。
「シドの娘はアルベドの間じゃ有名人なの。面が割れてるから無理」
「ユウナは更に超が付く有名人だし、私が手頃だったって訳か」
今回の依頼はギップルから直接持ちかけられたものだった。
最近、発掘されたパーツの一部が消える事件が起きているらしい。
パーツ一つと言えど、発掘の報酬を払っている方としては歓迎出来ない話だろう。
ルカで開催されるフリーマーケットは日用品や雑貨、武器や調度品など様々な品物が並ぶ。
そこにパーツらしい物を売っている店が出ると聞きつけて調査にやってきたのだ。
「たまには女の子と街を歩くのも良いかなあって」
「私なんかを女の頭数に入れてくれるのか。有り難い事だな」
依頼を持ちかけてきた本人の不真面目さを咎めるように鼻で笑って答えると、ギップルはバツが悪そうに小さなサングラスを指先で押し上げながら視線を泳がせていく。
狭い通路の両脇に露天の店が並んでいる。
各地から集まってきた観光客も多く、かなりごった返していた。
擦れ違う人を避けるのも一苦労だった。
店によっては人だかりが出来ているし、一つ一つ売り物を見ていくにはかなり困難な状況。
軽い気持ちで引き受けたが、意外と神経を使う仕事だったらしい。
人が多すぎるせいなのか感覚がピリピリし始めていた。
「なあなあ、こっち…」
声をかけられると共に腕を掴まれて、パインは反射的にその手を振り払った。
少し驚いたようなギップルの顔に、しまったと思った。
そこまで過剰に反応するつもりは無かったのに。
「わ、悪い。突然だったから」
ギップルは苦笑を浮かべて、今度はこちらに分かるように手を伸ばして腕を掴んでくる。
「人ごみのせいか？」
この男は少しだけ「パイン」という生き物がどんなものなのかを知っている。
慣れない人に触れられるのが苦手だと言う事。そして、人より少し感覚が過敏である事も。
「多分そうだと思う。ごめん。何だった？」
「ちょっと店覗いてみようぜ」
本当に調査をするつもりがあるのかどうか怪しく思えてきた。
ギップルは一つだけの瞳を綻ばせると、近くにあった店の前へとパインを連れていく。
「いらっしゃいませ」
愛想の良い店員の目の前にあったのは鉱石や色ガラスなどのアクセサリーの数々。
パインは躊躇を覚えたが、ギップルはそれには気にも止めなかったようで、陳列された商品を覗き込んでいる。
「パイン先生。こんなのどう？」
銀細工のネックレスを取り上げて差し出してくる様に、パインは思わず顔を顰めそうになった。
だが、ギップルがさり気無い仕種でネックレスを首元に当てながらも、こちらを見ていない事に気がついた。
…ああ、そうか。
彼が見ているのは肩越しの向こう。それは並んだ露天の店先。
各店の間には殆んど仕切りがないから見渡せば殆んどの陳列棚が見える。
「ネックレスはいらない」
一通り視線を走らせたギップルはこちらへと眼差しを戻してくる。
「そうか？似合うと思うんだけどな」
本心から残念そうな顔をしてギップルは手にしたネックレスを陳列棚へと返した。
全くもって不真面目なのだか真面目なのだか分からない男だ。
「今日は出てないのかねえ」
マーケット近くにあるベンチに座り込みながら、ギップルは深々と溜息を付いた。
「パーツなんか横流しして潤うものなのか？」
パインも何度か発掘に行っているので見たことはあるが、出土したパーツはそのままでは役には立たない。
マキナ派のような知識と技術力を持たない者にはガラクタ同然の代物だ。
「小遣い程度のモンだな。発掘したパーツを使って俺達がマキナを組み立てる。そこまでは分かるだろ？」
「作られたマキナから更に開発班が改良と研究を重ねて新しいマキナを…って？あんたの自慢話だったから覚えてる」
アカギ隊の記録を改めて書く事を思い立った時にその生き残りである三人に話を訊きに回った。
あの事故の後、どんな風に生きてきたのか。
ヌージの抱えていた苦悩もバラライが耐えてきた痛みも、少しだけ分かった気がした。
そんな二人とは対照的にギップルはあくまでも前向きに、混乱し始めた時代を生きていた。
『エボンの教えが意味を成さなくなって機械の時代が来るって確信してたからな。そうなりゃ…俺達の出番だろ？』
自分が過去ばかり追いかけていた間に、この男は前を見続けていた。
「そりゃ…光栄だ。マキナの知識はこの二年で飛躍的に浸透しただろ？俺達じゃなくても、ある程度の知識さえあれば組み立てる事は可能だ」
「あんた達以外にマキナ馬鹿がいるって事か？」
出来上がったマキナを欲しがる者は想像に容易いが、たかがパーツ。
商売になるような代物なのかはパインには理解出来そうになかった。
「身内の恥を晒すようで嫌なんだが、小遣い稼ぎに大事なパーツを横流しするような奴は置いておけねえしな」
「大事なパーツねえ。盗難が発覚した事を相手も分かっているのだとしたら、表立って小銭を稼ぐようなマネはしないと思うけど？」
ビーカネルで出荷された数とジョゼに到着した数が合わない事に気が付いたのは、ふた月程前の事。
最初の頃は数個単位の犯行で紛失だと思われていたせいかギップルに報告がされなかった。
その為に対応が遅れた。
パーツを収めた小箱一つが消えて初めて盗難疑惑が持ち上がったらしい。
「この事を知っているのはウチでも一部の者だけだ」
ギップルの膝の上で拳が握り締められたのが、視界の端に見えた。
窺って見ると街の風景を眺めている眼差しが真剣味を帯びていた。
…そんな顔もするんだ。
人懐っこくて陽気で、お調子者で自信家。
アカギ隊の訓練の頃もいつもどこか飄々としていたせいか、何をしているにしても真面目に取り組んでいるようには見えなかった。
そう、この男はあの頃とあまり変わっていない。
ギップルとてこの二年の間、傷や痛みを抱えていなかった訳ではないだろう。
自分が痛み故に切り捨て…封じてしまったモノを持ち続けていたその強さが羨ましく思えた。
「まだ全部見た訳じゃないんだし、もう少し歩いてみよう」
驚いたように振り向いた緑の瞳が、ややあって…自嘲げな苦笑を帯びた。そして、屈託の無い笑みへと変わっていく。
「その前に飯にしねえ？」
本当に真面目なんだか、そうでないのかよく分からない奴だ。
パインは込み上げた笑いを耐え切れずに小さく肩を震わせた。
「出たな。…食欲大魔人」
「あっ、ひでえなあ。折角だからご馳走しようと思ったのに」
・・・・・・・・・・・・
忘れようと思った。
でも、生きていればどこかで会えるような気もしていた。
誰もが求めていた真実に向かって、あの時の少女も歩いているような気がしたから。
再び目の前に現れた時には拒絶心丸出しで睨まれた。
今では嫌われてはいないと思う。以前一緒に過ごした頃くらいには信用も信頼も回復しているのは分かる。
そうでなければ仕事など引き受けてはくれなかっただろう。
昔の仲間。
それ以上でも以下でもない。男としては何とも宙ぶらりんの関係のまま。
マーケットが開催されている広場から少し奥まった場所にある小洒落たレストランに案内された時には少々驚いた。
砂漠での訓練や野営が殆んどだったアカギ隊の訓練。
その頃に出会った少女はサバイバルに長けていたし、小柄でほっそりとしている癖に拳を交えれば容赦ない強さだった。
何度叩きのめされたのか覚えていない。
彼女を先生付きで呼ぶのはそんな経緯からもある。
今更ながら、普通の女の子なのだと気が付いた…などと言ったら、多分シメられるだろう。
「パイン先生、もしかしてルカに詳しい？」
「時々、三人で来るからな。ここはリュックのお気に入りなんだ。あんたにも丁度良いと思って」
メニューを見れば一目瞭然だった。品数はそれ程多くは無いが、どれにも大盛りに出来るとある。
あの小柄な幼馴染みは見た目では考えられないくらい食べるのだ。
「ご配慮頂きまして…」
配給の食事をいつも半分程横流ししてくれていた元記録係は、こちらの腹に入る量などお見通しだったのだろう。
緋色の瞳が小さく綻ぶのが見えた。
そんな風に目の前で微笑まれると抑えようとしても抑えきれなくなる。
パインはいつだって自分ではない男を見詰めていた。
好きなんだろうな…と容易に想像出来る眼差しで。
その男も口では興味の無いような事を言ってはいたが、後を付いてまわっていたパインの存在を容認していたようだし、正直…入り込む隙間など無いと思っていた。
決定的な片思い。
だから忘れようとも思ったのだ。
「なあ…ギップル。パーツってビーカネル以外でも出るよな？」
注文をし終えた後、パインはテーブルの上のグラスを口に運びながら小首を傾げた。
「最近は海で引き上げたとか言うパーツを持ち込んでくる奴もいるぜ」
ジョゼの海付近にも遺跡は多いし、幻光河には街一つが沈んでいる。
そう言った場所で発見されたモノを売り付けに来る連中もいる。
正直…そちらの方にも発掘調査を始めようと思っているところだが砂漠より広い海に潜って調査をするには人手が足りない。
ブリッツボールの選手並に潜水能力に長けている人材など、そういないのだ。
「貴重なモノ程高値が付く？」
「そりゃ…そうだろ。状態の良い、珍しいパーツは良い値段にしてるぜ？」
「無くなったパーツは高値の物ばかりか？種類は同じ？」
矢継ぎ早の端的な問い。
パインは疑問に思っている事をそのまま訊いているのだろうが、口調の素っ気無さに口頭試験でも受けている気分になってくる。
「いや、ジャンクも混ざってたし。なあ…何が言いたいんだ？」
問いてみてもパインは微かに瞳を細めて宙を見詰めただけで、答えようとしない。
「後でな」
彼女が小さく苦笑しながらそう答えたのは、頼んだ食事が運ばれて来た時だった。
渋い顔をして引き受けてくれた割には、かなり真面目に取り組んでくれている。
それが何となく嬉しく思えて、ギップルは黙って頷く事にした。
こんなデートごっこのような依頼をパインにしたのは、リュックやユウナが顔を知られているからではない。
自分がそんな時間を過ごしてみたいと思ったから。
…それを知ったら呆れるだろうけどな。いや怒るかな？
食後に出て来たお茶を一口飲んだパインは人が行き交う窓の外へと視線を向けた。
彼女はいつだって遠くを見詰めている。
その眼差しの先には自分ではない男がいる。それは多分、今でも変わっていないと思う。
「そのパーツ自身を探すならマーケットより裏町かもしれないな」
感傷めいた感情に浸っていた時に飛び込んで来た思いがけない言葉に、ギップルは耳を疑ってしまった。
「はい？」
「裏町には盗品が結構出回ってる。パーツなんて物を扱う店があるかどうか分からないけど、そう言う店は出所を絶対に明かさないから
犯人に結びつく証拠は簡単には見付からないだろう」
ルカの裏町は、今いる…表の華やいだ街とは違って雑多で薄汚れた下町だ。
昼間より夜の方が賑やかになるのは酒場や花街があるからだと、ギップルも多少の事は知っている。
だがパインはそれ以上に詳しいようだった。
「ルカに住んでた事でもあるのか？」
問いた次の瞬間、それ以上踏み込ませないかのように、紅玉の瞳に冷ややかな色が浮かぶのが分かった。
過去を探ろうとすれば必ず立ち塞がる頑なな防御壁。
だがそれは肯定の意味を持っていた。
「スフィアもそうだったからな」
「じゃあ、追跡調査は断念しろって？」
「内部犯行だとすれば、事務的な仕事に付いている者と思うよ」
マキナ派と言う組織は研究や開発を行っている者ばかりがいる訳ではない。
各地からの整備の依頼を受付けたり、技術班のスケジュールの管理などを行っている事務係が何人かいる。
人員が増え多忙になった片腕の男が頻繁に愚痴を零すようになったから、数ヶ月前に何人か募集して宛がったばかりだ。
「何で？」
「簡単な推測。パーツが小遣いになる…なんて、マキナ馬鹿の研究班や技術班の連中は考えないだろ？」
ギップルは無意識に頷いてしまった。
確かに簡単な推測だった。
奴らはパーツに対して愛着と、何かを作り上げると言うポリシーを持っている。
だが、事務部門の統括をしている男はマキナ派旗揚げ当初から一緒の仲間で…片腕。そいつを疑いたくはない。
「何だか虚しくなってきたぞ」
ギップルは思わず頭を抱えそうになった。パインの推理が正しければ、半日ルカの街を無駄に歩いた事になる。
緋色の瞳が呆れたように小さく苦笑を帯びた。
「技術屋にとって貴重である事と、そうでない者にとっての価値は全く別なものだろう？少しは頭を使えよ」
言われてみればその通り。
自分はどちらの立場からの価値を知っているだけに、見えるものまで見えなくなってしまっていた。
「恐れ入りました」
「闇に紛れてしまったモノを探すのは容易な事じゃない。それより…再発防止に自分の足元を固めるべきだな」
持ち上げたカップへと視線を落とし、伏せ目がちに浮かべた微苦笑は…あの頃の少女とは違って見えた。
その眼差しの先に何を見ているのか分からない。
何だか全てにおいてすっきりしない気分だった。
念の為にと歩いた午後のマーケットは更に人手が増え、並んで歩く事すら困難な状態だった。
気が付けば人の波に飲まれて、離れ離れになっている事さえあった。
その度に振り返れば不機嫌そうな表情で付いてくるパインの姿。
あの頃も振り向けばそこにいた。
スフィアカメラを片手に静かな瞳で。可笑しそうに笑って。呆れたような顔をして。
そして、何かを確認するように向けられていく眼差し。
それを向けられるのは自分ではなかった。
まるで初々しいまでの恋を見ているようで、胸の奥がチリチリと痛んだのを覚えている。
「どうした？」
気が付けば、緋色の瞳が怪訝そうに見詰めていた。
「あ…いや、ちょっと人ごみにはウンザリしてきたなって」
「同感だな。今後の調査をするならヌージに頼んだら？昔の仲間の頼みを無碍にはしないだろうし…」
昔の仲間。
今では少しその形を変えた三人の関係。
…じゃあ、彼女は？
複雑な四角関係。
以前…冗談めかしてユウナに言った事があるが、それは強ち嘘ではない。
男が三人で女が一人。微妙なバランスで保たれた関係だった。
一度崩壊し、再び取り戻した今、それは同じ形をしているのだろうか。
「なあ、パイン先生。シアターに行かねえ？」
「は？」
間の抜けたような声を上げてパインは大きく瞳を見開いた。
決定的な片思い。紛い物のデートごっこ。
それも後数時間で終わる。それなら少しでも楽しんでいたいから。
もし、そう告げたら…彼女はどんな顔をするだろう。
終
全く何にも考えていないパインと片思いギップルの…恋人以前のお話。お題用に改訂しつつ、連作に仕上げ直し中。
お題・２０片思い：２００４１１２８：シアーズ